こんにちは。京都市向島ふじわら歯科の山川です。
皆さん、歯周病という病気をご存じでしょうか?
以前は歯槽膿漏(しそうのうろう)とも呼ばれていました。
歯周病とは名前の通り「歯の周りの病気のことです。」
歯は周りの組織によって支えられています。
初期段階では痛みの自覚症状は乏しく、ほとんどの方がかなり進行してから
異常に気付かれる方が多いです。
痛みや腫れの症状が出てくるのは末期になってからです。
これがこの病気の最大の特徴で、また一番恐い所です。
また、一本単独で発症するのでは無く、
数本の歯、あるいは全部の歯にわたり起こることが多いのです。
《原因》
歯の汚れつまりプラーク(歯垢)が最大の原因と言われています。
プラークとは歯と歯茎の境目部分(歯頚部)や隣接面に残った食べカスが細菌と結合し、
白・淡黄色の泥状の沈着物になり歯面に付着することです。
また、歯面に付着した歯垢(プラーク)が時間の経過と共に唾液中のカルシウムと結合(石炭化)し、
セメント質と同様度の硬い沈着物になることを歯石と言います。
つまり、普段何げなく歯みがきをしていても磨き残しの部分が存在しています。
その磨けていないところが、長い時間をかけて歯周病を引きおこしてしまうのです。
《症状》
①歯がグラグラになる
②歯茎に痛みがある
③歯みがき時に出血する(歯茎から血が出る)
④口臭
などがあります。
さらに放置すると硬い物が食べずらくなったり、歯の揺れが気になったり、
急に歯茎がパンパンに腫れたりします。ここまで来ると確実に骨は溶けています。
さらに放置すると、ある日突然歯が抜け落ちてしまいます。
また、歯周病が悪化してしまうと、お口の中だけでなく、お口の中の歯周病菌が血液を介して
全身に影響を及ぼします。
・心筋症
・心筋梗塞
・脳梗塞
・糖尿病
・低体重児早産
・誤嚥性肺炎
などを巻きおこす可能性が高くなるので、かなり要注意です。
自分は歯周病では無く健康と思われている方も、
受診されていない方は予防のためにも、一度検診をされることをオススメします。
お気軽にご相談下さい。